東葛病院・建設委員会報告 院内薬局編
新病院の院内薬局の場所は,外来部門と同じ2階になります。病棟での患者様への薬の説明や、外来化学療法室での薬剤管理を行う事を考慮した位置としました。
院内薬局は、薬品の備蓄や調剤、点滴の準備などを行えるように、現在の100㎡から263.6㎡と2.6倍の広さになります。
現在の広さでは医薬品の在庫は、2日間程度しかありません。連休や年末年始などは別室に置くなど工夫をしていますが、動線が妨げられ業務に支障をきたしています。
薬局が広くなることで、より多くの医薬品の備蓄が可能となります。これは、災害時の備蓄医薬品を確保することを意味します。
患者様に安全で適正な薬物療法を提供するために、医薬品の供給管理を確実に行うことが薬局には求められています。
病院の薬剤師は病棟など患者様のところに直接赴くため、院内薬局に患者様が直接来られる事はありません。
このため、薬局の広さは一見患者さんにあまり関係がないように思えますが、確実な医薬品管理でより安全な医療を提供することにつながっているのです。
東葛病院は法人の拠点として、薬学生の長期研修などを受け入れていますが、広がった薬局で研修機能や研究が一層強化されていくと思います。
病院という器が新しくなるだけでなく、医療の質の向上も常に心がけていきたいと思います。
建設委員
薬剤師 渡邊美絵
*(注)こちらの記事は、過去の東葛の健康に掲載された記事に、若干の修正を加え再掲したものです。
現在の状況とは変更がある場合がございますがご了承ください。
2013年7月号
ME室編
ME室は院内にある医療機器をいつまでも安全に使用できるよう整備する部門です。
自動車に車検があるように、医療機器も安全検査が必要です。
患者様に使用した機器はいったんME室に返却され、
点検整備を経て次の使用に備えます。
また使用中も点検のため病室を訪問させてもらい、
安全確認をさせて頂いています。
これら医療機器は40機種360台にのぼり、既存の部屋では収まり切らなくなっているのが実情です。
我々の目標はすべての医療機器をME室で管理することであり、新病院構想においてはこの目標を胸に図面の策定を行いました。
整備された医療機器をすぐ使用出来るように4F東側に配置しました。
4Fには手術室やHCUがあり、病院東側には救急や透析室など機器をよく使用する部署が並びます。(参照→新病院4階平面図.pdf)
部屋の広さは医療機器管理室施設整備事業に基づき、80㎡を確保し、説明・学習会などをスタッフ向けに行う事が出来るスペースを検討しています。
このようなME室ですが、「機器だけを見るのではなく、患者背景も含めた医療機器の安全管理」を目指して、今後とも安全管理に努めていこうと思います。
【解説】
ME=メディカル・エンジニアリングの頭文字をとった略称。
ME室 課長 阿部純一
*(注)こちらの記事は、過去の東葛の健康に掲載された記事に、若干の修正を加え再掲したものです。
現在の状況とは変更がある場合がございますがご了承ください。
あけましておめでとうございます。
今年2014年ついに東葛病院病院新築移転の本格的な工事が始まり、
これまで以上に建設に向けて職員総出で全力を尽くす1年となりそうです。
先立ちまして、2014年1月18日土曜日に、東葛病院建設の安全を祈願し、
安全祈願式を執り行いました。
当日、諏訪神社より神主さんをお招きして、井崎流山市市長、千葉県企業庁、前平井・後平井・中の自治会長、流山市議、勤医会関係者、各地域の健康友の会会長、山下設計、前田建設、大成温調、関電工の皆様総勢100名以上で式を行いました。
井崎市長からは、小児科夜間救急での東葛病院の取り組み、移転を決めたことに対する謝辞と、今後も健康増進・予防に取り組んでいいただきたいという要望などのご挨拶をいただきました。
友の会渡辺会長からは、新病院建設までに1万人の友の会とするという決意表明がありました。
2015年12月の竣工を目指していよいよ、工事が始まります。
建設委員会は、2013年10月30日より地域訪問を開始しました。
「開院以来毎日病院を見てきた方々に、移転のご説明とご挨拶を!」
を合言葉に当日は職員23名で、下花輪の一部を訪問しました。
近隣の皆様は移転することはご存じで、あと2年先になる事や建設工事が始まる事をお話ししました。
また新病院での医療活動や跡地の利用方法、付属診療所での診療などについてご説明しました。
地域へのご挨拶は、日頃お世話になっている近隣訪問から始め、建設予定地周辺まで、広げていく予定です。
あなたの家にも東葛病院職員が、明日訪れるかも知れません。
名札を下げた若者がおじゃましたら、どうかよろしくお願いします。
2013年6月号
救急医療編
断らない救急 新病院になっても
東葛病院の救急外来は、「断らない救急」をモットーに24時間眠らない医療を続けています。
小児から高齢者まで、風邪の方から心肺停止の重症の方まで、幅広く患者様を受け入れています。
2012年度はインフルエンザやノロウイルスの大流行の影響もあり、患者数も、受け入れた救急車の搬送台数も、大幅に増えました。
現在の東葛病院救急外来は、「ER方式」といって、来院した患者様の治療を担当医の専門によらず総合的に適切に行っています。
ER方式って??
かかりやすくなる救急車専用口
新病院の救急外来は、病院1階に配置され、バリアフリーを徹底し、障がいのある患者様、車いすの患者様もかかりやすくしています。
また、救急車専用の出入り口を設置しますので、救急車で来院する患者様が、他の患者様と交差することもなくなります。
救急患者様の検査もスムーズに!
現在の病院では救急外来と放射線科が1、2階に分かれているため、レントゲンやCT撮影の移動に時間がかかります。
新病院では、救急外来とレントゲン室をドア1枚隔てた近い距離に設置するため、移動が大変楽になり、時間も大幅に短縮されます。
更に救急外来全体も、十分にスペースをとり治療がしやすくなります。また患者様のプライバシー保護、感染予防などにも配慮しています。
新病院になっても救急外来を拡大・発展させていく予定です。
後藤慶太郎 医師
*(注)こちらの記事は、過去の東葛の健康に掲載された記事に、若干の修正を加え再掲したものです。
現在の状況とは変更がある場合がございますがご了承ください。
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