2012年7月号
東葛病院・建設委員会報告
各部門の配置を決める「ブロックプラン」の検討作業に入っています。
このプランが合意されて、初めて平面図の作成に入ります。新病院建設の作業工程の前半の大きなポイントになります。
前回の各部門の広さを決める「ボリューム調査」が終了し、各部門のおおよその広さが確定しました。
それを踏まえて、今度は各部門をフロアーごとに配置し、患者様の動線に支障をきたさないか、かかりやすいか、解かりやすいか、職員は効率よく動けるか、などの要素からフロアーと配置部門を決めていく作業である「ブロックプラン」に着手しています。
しかしながら、配置の要望は1階に集中しています。この要望を全てかなえると、敷地いっぱいに1階部分が入る事になり、植樹もできない、駐車場が作れない等困ったことになってきます。
「ブロックプラン」の作成では、設計事務所の数多い経験の中で、各部門の意見を聞きながら、一次案、二次案と議論を積み重ねて納得のいくプランを作成している最中です。
建設委員会事務局次長 坂巻道彦
*(注)こちらの記事は、過去の東葛の健康に掲載された記事に、若干の修正を加え再掲したものです。
現在の状況とは変更がある場合がございますがご了承ください。
2012年6月号
東葛病院・建設委員会報告
4グループでワークショップ
現在、建設委員会では設計議論を「病棟」、「外来」、「中央診療部」、「その他」の4グループを中心に行っています。
病棟グループでは病院の根幹と言うべき366床の病棟配置をどのようにしていくのか、などの検討を行っています。
外来グループでは新病院での外来各診療科や、対応する関係部署の配置と規模などの論議、そして付属診療所の外来の内容などを話し合っています。
中央診療部では検査や放射線、薬局、リハビリ、透析などの配置や規模を論議しています。
その他グループではそれ以外の部署の論議を行っています。
論議を行う上での手法は「ワークショップ」と言う手法を用い、より多くの職員が論議に参加できる方法で行っています。
なお、利用者、患者様の声を反映していくために、東葛健康友の会にもグループに入ってもらい、建設委員会に参加してもらっています。
この中で友の会からは、事務所を広げ、会員や利用者が気軽に立ち寄れるスペース確保の希望が出されています。
各部門の配置や規模を決める際に行うのが「ボリューム調査」です。各部門が新病院に移った際に「どんな規模でどんな医療」を行えるのか・行いたいのかなどを、構成する職員みんなで検討し、建物全体の大きさを図っていく調査です。
今後は、出し合った要望を予算の範囲の中に圧縮する作業を進めます。全体が合意されてからは、それぞれの部署の配置を決めていくブロックプランの作成です。ブロックプランが合意されて初めて平面図の作成になります。
図面の完成まで、まだまだ道のりは遠いのですが、皆様の期待を反映できるような建設を進めていきます。
建設委員会事務局次長 坂巻道彦
*(注)こちらの記事は、過去の東葛の健康に掲載された記事に、若干の修正を加え再掲したものです。
現在の状況とは変更がある場合がございますがご了承ください。
2012年5月号
東葛病院・建設委員会報告
みなさんの声が届く病院づくりに
私たちは新病院建設にあたりどんな医療を目指すのか、地域からの医療要求や期待にどう応えていくのかなど、さまざまな声や意見を拝聴しながら、医療構想をつくりあげてきました。
「すべては患者様のために、すべての職員、共同組織(友の会)、地域の方々の力で考えていく」ことを柱に、その目標は地域に根ざした全人的医療を提供できる病院を目指すことでした。
東葛病院は急性期から慢性期まで総合的に関わる病院として活動してきており、引き続きこれを維持・発展させます。
現在、建設委員会を中心に医療構想を土台とした基本設計の検討に入っています。基本設計は病院建築の骨格を決める大切な作業であり入念な検討が必要です。
作業部会として外来部門、病棟部門、中央診療部門、その他部門の4部門に分けて具体的検討をすすめています。
先の東日本大震災からも災害に強い病院にしよう、そのために免震構造を採用しよう、患者様が利用しやすく安心・安全を届ける病院にしようなどの議論が進んでいます。
新病院ではどのような医療機能が必要か、現在の病院をどうするか、付属診療所の機能をどうするか、看護学校、薬局は、など整理すべき課題がたくさんあります。
検討内容の一部を紹介します。
・小児科の患者様が増えてきているので小児科ベッドを増やしてはどうか
・産婦人科は現在4床ですがもっと病床を増やせないか
・緩和ケア病棟はこの地域では不足しているので新たに挑戦してはどうか
・職員の働きやすさ、患者様が求める療養環境から個室増、トイレ、風呂の改善は必須
・地域コミュニティーの場がつくれないか
・駐車場は何台分必要か
・救急部門は拡大の方向だ
などなど活発な議論がすすめられています。
引き続きより多くのみなさまの声が届くような病院づくりに取り組みたいと思います。
東葛病院事務長 大平 潔
求められる事業を一緒につくる
新病院建設にあたって、私たちはどのような病院を造るのかを、職員、友の会の方々と一丸になって検討してきました。
最終的に行き着いたところは、「地域の方々が必要とする病院を造る」ということです。一見当たり前のようですが、現在の厳しい情勢の中、医療業界といえども、ともすると経営優先になりがちです。
しかし、私たちは利益云々ではなく患者様方が本当に求めているものを一緒に創りあげたいと思っています。
具体的には、
1、24時間救急体制を充実させ、軽症の方から重症の方まで幅広く対応でき
るようにすること。
2、小児医療を拡大して地域の子どもたちが健やかに成長していける環境を造
ること。
3、産科を開始していますが、より地域の方が安心して出産できるようにする
こと。
4、慢性期医療、在宅医療の分野では、とくに高齢者の方々が地域の中で安心
して過ごせること。
5、健診活動も旺盛に行い勤労世代の健康を守ること。
など多岐にわたります。
これらはいずれも、今までも行ってきましたが、マンパワー不足、施設面での制約などで十分とは言えませんでした。
新病院建設にあたっては、これらの問題点を解決し、より良い医療を提供できるよう努力したいと考えています。
みなさまのご協力のほどよろしくお願いいたします。
建設委員会委員長代行 濱砂一光
2012年4月号
東葛病院の新築移転先決まる!
「流山セントラルパーク駅前」
東葛病院の新築移転地が、「つくばエクスプレス線 流山セントラルパーク駅前」
の土地に正式に決定いたしました。
これを受け、現段階での「建設計画の見通し」と「今後の医療・介護事業の展開」について
下正宗院長と、建設委員会濱砂一光委員長代行(外科科長)にお話しを聞きました。
新病院建設の第一歩
2012年度は流山セントラルパーク駅前の新病院建設のための第一歩を踏み出す年になります。
当院の開院は1982年7月です。地域のみなさまの多大なご支援のもと医療を開始しましたが、まもなく経営困難に陥りました。
しかし、「東葛病院の医療を継続する」という願いは大きく、その声に応えるべく新理事会が組織され、再建事業が始まりました。
1990年民医連に加盟、1993年法人合同により東京勤医会のセンター病院となりました。
その後、付属診療所開設、臨床研修病院指定など、着実に医療活動を前進させ、医師をはじめとした多くのスタッフを育ててきました。
この活動を支えたのは、職員と共同組織をはじめとした地域のみなさまの共同の力です。この蓄積が今回新たな展望を開く根拠となりました。
医療構想委員会が示した方向性を具体的な形にして、子どもからお年寄りまで、あらゆる世代が安心して暮らせるまちづくり、子育て、介護福祉分野も視野に入れた活動の拠点にふさわしい施設、災害に強い防災の拠点病院を作っていきます。
東葛病院院長 下 正宗
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