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北村 依理

日本リハビリテーション医学会専門医

 リハビリテーション医療に従事して30年を超えました。

 忘れられない方々との沢山の出会いがありました。その出会いが私をリハビリテーション医として育ててくれました。

進行性の神経難病「筋委縮性側索硬化症」自分の肺の力では呼吸が出来なくなり、人工呼吸器をつけるかどうか悩んだOさん。ご家族と話し合い、呼吸器をつけていても、生きていてほしいというご家族の説得で、呼吸器を着けました。人工吸気を付けての在宅生活。
クリスマスに在宅関連の往診医、訪問看護士、ヘルパーさんやケースワーカーが集まり、年によっては、室内楽の演奏会もあったりして、「在宅のチーム」の意味を教えて頂きました。

3歳で脳卒中、右片麻痺、失語症になった患者さんが、元気でおしゃべりし跳ね回れるようになり、ランドセルをしょって学校に行きました。子どもの脳の可能性の大きさと、リハビリテーションに携わる者の責任の重さを痛感しました。

脊髄損傷で、体幹(胴体)と両下肢の麻痺のある若い患者さん。
どう生きるか、「自分で事業をやりたい」と、古着を売ったり、野菜を育てたり、ホームページを作ったり。外来リハに来る時にポツポツと話しをしつづけ、今は就職して事務職として、他の人には替われない才能を発揮し活躍されています。

私自身の経験としても、母がアルツハイマー病となり、今は私の事も良く分からない状態で、施設療養をしています。母の入浴を手伝っていると、ある日は「こんなにしてくれてありがとうね」といわれ、ある日は浴槽の中で身体洗う、と怒り出し「何であんたはここにいるの、出て行きなさい」と言われ様々な思いをしました。通い慣れていたスーパーから家への道が分からなくなり、真冬に5時間も見つからず警察に届け、家族中で探し回ったこともあります。
人は誰でも年を取り、病気をしたり障碍を持ったりします。患者様の気持ち、介護されるご家族の気持ちをできるだけ受け止め、サポートできるリハビリテーション病棟を目指しています。